KEIKOのはじまり

下堂園の茶葉にほれ込んだドイツ人マルクス・ハステンプフルグと下堂園とが共同で立ち上げた現地法人「下堂園インターナショナル」が開発した オーガニック日本茶ブランドが「KEIKO」です。

ドイツで安全性が証明された有機緑茶

かつて、ドイツで緑茶として出回っていたのは、黄色く濁った安価な中国産緑茶でした。そんな状況を見るにつけマルクスと下堂薗洋(下堂園専務)は、鮮やかな緑色でまろやかな味わいの「KEIKO」は、中国茶とは一線を画した人気商品になるという自信を深めていきました。折しも、ドイツの権威ある商品検査誌「TEST」で、輸入茶の残留農薬検査結果が掲載され、ドイツで流通していた多くの中国産のお茶からは大量の農薬が検出されたことが報じられました。
一方、下堂園の有機農園「ビオ・ファーム」で生産された「KEIKO」からは、まったく農薬が検出されなかったのです。食の安全性が厳しく問われるドイツで、この結果は衝撃を持って受け止められ、同時に、「KEIKO」に対する消費者の信頼は飛躍的に高まりました。

ヨーロッパに育てられた世界の最高級緑茶ブランド

以来、「KEIKO」はヨーロッパ、アメリカなどの国々で本物のオーガニック日本茶ブランドとして知られるようになりました。緑茶に馴染みのないヨーロッパの人々がもっと緑茶に触れ、身近に感じてもらうため、 「KEIKO」を練り込んだチョコレート「GREEN KISS」も開発されました。
すべてオーガニック原料、かつ緑茶の茶葉を練りこむという斬新な発想で作られたチョコレートは、オーガニック先進国ドイツで人気を博し、逆輸入の形で日本でも2007年から取り扱いを開始しています。ちなみに、「KEIKO」という商品名は、マルクスとともに緑茶の海外進出を手がけてきた洋の妻の名にあやかったもの。世界のどの国に行っても発音がしやすく、覚えてもらいやすい日本人名、ということから採用されました。
現在、ドイツで販売されている「KEIKO」のラインナップは、お茶だけでも27種類に上ります。なかでもここ数年、人気を集めているのが抹茶です。

ドイツの店頭では、京都宇治の職人から輸入した石臼のグラインダーで 鹿児島県産の有機碾茶を挽き、新鮮な抹茶を提供しています。
手間ひまはかかりますが、これも本当に美味しいお茶をヨーロッパで 広めたい、という私たちのこだわりの表れ。ヨーロッパに育てられた 世界の最高級緑茶ブランドが「KEIKO」なのです。